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恋心あれば水心
第1章 こ
「野口。俺恋に落ちたかも」
「は?」
俺は経営管理部に戻って、すぐに隣の野口に伝えた。
最近こいつは自分が彼女とラブラブだからって
俺と飲みに行くことも少なくなった。
「野口、この前人事名簿のパス知ってたよな?」
「ああ」
「あれ上に報告した?」
「いや。まだ」
「ナイス。教えて」
「良いけど。なんでだよ?」
「お前と同じだよ。社内で一目ぼれした。名前は分かったんだけど
そのほかの、部とか調べたい」
「そーゆー個人的なことに会社の人事名簿は使わせない」
言うことに反してこいつはニヤニヤした。
お前だって、必死な顔して人事名簿見てたじゃね―かよ。
だいたい、パスが何カ月も変更になってないって
上に報告してない時点で、お前のがダメだろ!
「ビール1杯」
「安いパスだな?知りたいことはもっと高いんじゃないのか?」
「・・・・こんどおごるよ」
「しょうがないな。ただし、俺もその子の名簿見るからな」
二人で就業中だって言うのに
クソ長いパスを入力し、人事名簿を開けて
さっきの新田希望ちゃんを探し当てた。
さすがフルネームが分かっているだけあって
検索してから物の1分でたどり着く。
新田希望(ニッタ ノゾミ)
私立S女子大学卒業
経理部所属
「ふ~ん。この子?」
「S女か。お嬢じゃん」
「は?」
俺は経営管理部に戻って、すぐに隣の野口に伝えた。
最近こいつは自分が彼女とラブラブだからって
俺と飲みに行くことも少なくなった。
「野口、この前人事名簿のパス知ってたよな?」
「ああ」
「あれ上に報告した?」
「いや。まだ」
「ナイス。教えて」
「良いけど。なんでだよ?」
「お前と同じだよ。社内で一目ぼれした。名前は分かったんだけど
そのほかの、部とか調べたい」
「そーゆー個人的なことに会社の人事名簿は使わせない」
言うことに反してこいつはニヤニヤした。
お前だって、必死な顔して人事名簿見てたじゃね―かよ。
だいたい、パスが何カ月も変更になってないって
上に報告してない時点で、お前のがダメだろ!
「ビール1杯」
「安いパスだな?知りたいことはもっと高いんじゃないのか?」
「・・・・こんどおごるよ」
「しょうがないな。ただし、俺もその子の名簿見るからな」
二人で就業中だって言うのに
クソ長いパスを入力し、人事名簿を開けて
さっきの新田希望ちゃんを探し当てた。
さすがフルネームが分かっているだけあって
検索してから物の1分でたどり着く。
新田希望(ニッタ ノゾミ)
私立S女子大学卒業
経理部所属
「ふ~ん。この子?」
「S女か。お嬢じゃん」