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コンプレックス
第9章 弟の元カノ

「─────え⁉︎ 」
畑山からの電話に、真っ青な顔をして固まる翔。
「そ、そうなんですか……あ、はい……は、い……わざわざありがとうございました。失礼します」
その言葉を聞き終え、渚は翔に駆け寄った。
ドクンドクン…
翔の心臓が嫌な音を立て、渚にまで嫌な予感として伝わる。
冷や汗が出る。
嫌な予感がして仕方ない…
不安そうに翔の手を握る渚。
その反対の手で、翔は携帯を鳴らした。
『もしもし?』
不機嫌な弟の声に、不安が増す。
「仕事中…だよな?ごめん……」
無我夢中で掛けていた電話。
よくよく考えれば、琉もこの時間は仕事中の筈だ。
『いや、今日は休んだ』
”休んだ”
そう聞いて浮かぶ最悪の事態。
だがすぐに、琉の後ろから聞こえる賑やかな赤ん坊の泣き声に、安心して翔の身体の力が抜ける。
「良かった…」
『は?』
「いや……仕事場にいないなら、ちょっと安心ていうか……」
『……何だよ?何かあった?』
ゴクリ…
唾を飲み、翔は先程の畑山との話を頭の中で整理する。
畑山からの電話に、真っ青な顔をして固まる翔。
「そ、そうなんですか……あ、はい……は、い……わざわざありがとうございました。失礼します」
その言葉を聞き終え、渚は翔に駆け寄った。
ドクンドクン…
翔の心臓が嫌な音を立て、渚にまで嫌な予感として伝わる。
冷や汗が出る。
嫌な予感がして仕方ない…
不安そうに翔の手を握る渚。
その反対の手で、翔は携帯を鳴らした。
『もしもし?』
不機嫌な弟の声に、不安が増す。
「仕事中…だよな?ごめん……」
無我夢中で掛けていた電話。
よくよく考えれば、琉もこの時間は仕事中の筈だ。
『いや、今日は休んだ』
”休んだ”
そう聞いて浮かぶ最悪の事態。
だがすぐに、琉の後ろから聞こえる賑やかな赤ん坊の泣き声に、安心して翔の身体の力が抜ける。
「良かった…」
『は?』
「いや……仕事場にいないなら、ちょっと安心ていうか……」
『……何だよ?何かあった?』
ゴクリ…
唾を飲み、翔は先程の畑山との話を頭の中で整理する。

