この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて甘い
第54章 恩返し
━━━━━━━━…



「そう落ち込むな、隼人。まだお前は9歳だろ?」



「さっきは“もう”9歳って言ってた!」



要の慰めも効かないと言いたげに、隼人は完全に拗ねた様子で頬を膨らます。




「そりゃあまぁ…そう言ったかも知れないけど…」




どうしたものか…




小さい子は好きだし、歳のはなれた妹が二人もいた要は、子どもの扱いには慣れているのだが、今回ばかりは、対処に困ったようにして、こめかみを掻いていた。




そんな二人の元に、浩平と亮が、近付いてきて、しゃがみこんだ。




「いつまで拗ねてんだよ…。折角の誕生日なのに…」



「うるさい〜〜!」



「いつまでもそんな風にしてると姉ちゃんが悲しんじゃうぞ?」




亮の言葉にハッとした隼人は、思わず心配そうな真希のことを探してスタスタと近付いていった。




「お姉ちゃん…」



「残念だったね…。でも、折角9歳になったんだし、もうお兄ちゃんなんだから、いつまでもみんなに心配かけてちゃダメでしょ?」



唇を尖らせた隼人は、真希の服の裾をギュッと掴んで俯く。



/1187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ