この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて甘い
第55章 淡い恋の終わり
再会してから、よく上の空になっている加奈子のことを春人は気付いていた。



それでも、加奈子を自分の妻として、実家に連れて帰るため、それだけのために見ないふりをして来た。



加奈子は器用でない。


また、春人は昔からよく知っている幼馴染みだ。



だからこそ、何を考えているのかがすぐに分かってしまう…





「かな…?」



「………」



「おいっ…!加奈子っ!」




「んっ…あ、ごめん…なに?」




街を歩きながら、春人はすがりつくように加奈子の手を握る。




「お前は…


俺と…結婚するんだよな…?」




「え…?」




「だから…今…

俺と一緒に空港に…向かってるんだよな…?」




確かめるように、



どうしても拭えない不安を、消し去るように、



春人は、強くそう加奈子に答えを求めていた。





「……う…ん」




歯切れの悪い返事に余計に加奈子を握る手の力が強くなる。



加奈子は目を見開くと、アハハと笑って春人の方に向き直っていた。




/1187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ