この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて甘い
第56章 片想いの終わり
━━━━━━━━━━━…


温かなうどんの湯気を見ながら、加奈子はまたぼんやりとしていた。


騒がしいフードコートのはずなのに、音が消え去っている。


何かしていたい…

でないと思い出しちゃうから…



とっさに箸を掴んだ加奈子だったが、まだ春人が帰ってきていないことに気付いて仕方なく箸を置いた。



私は結婚するんだ…


私は幸せになるんだ…


私は実家に帰るんだ…




「あーごめん、食べてて良かったのに」


「あっ…うん、全然大丈夫…」




唱えていた言葉が漏れそうになって、加奈子は慌てて笑顔を作る。




いけない…。



私がこんな風だと、春人に申し訳ない…。






「待たせてごめん。食べよっか。そんな時間もないし」



「そうだね」




お箸を握った加奈子が、取ったうどんを冷ましている姿を見て、春人は優しい微笑みを向けていた。




「うどんにしたんだな」



「えっ、あっ、あつっ…」





/1187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ