この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて甘い
第56章 片想いの終わり
気付くのが遅かった…



思った以上の喪失感に、要は、両手で顔を覆った。





「ふっ…」




思わず洩れた乾いた笑い…



彼女を失っただけで、こんなにも動揺している自分がいる。



知らなかった──…



こんなにも、




彼女の存在が大きかったなんて…。





顔を上げた要は、ポケットから袋を取り出した。




形の崩れてしまったクッキー



それが今の状況の儚さを誇張させる。







彼女の気持ちに応えなかったのは自分だ──…




当たり前の展開。





それは、想われていることに甘んじて、彼女を傷付けた天罰──






「はぁ…」





また失った…。





真希が光瑠を選んだ時とは、また違った胸の痛み。




乗り越えられるのだろうか…




こんなにも…




胸が痛いのに──…






「───何してんだよ…」






………?





突然の背後から呼びかけに、要は、いぶかしげな表情をしながら振り返った。





そして、そこに立つ見覚えのある青年の姿に


思わず大きく目を見開いて



イスから立ち上がっていた──…



/1187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ