この作品は18歳未満閲覧禁止です
近くて甘い
第5章 愛猫家になろうっ!
吠えまくる光瑠を前に、真希は慌てていると、抱えていた猫が呑気にニャアと鳴いた。
その声に光瑠がウッとなって少し身を引かせた。
「何故ここに猫がいるっ…!」
慌てる光瑠を見て、真希は匿うようして猫をギュッと抱き締めた。
「実は…帰り道で…捨てられてて…」
「……捨て猫ですか…?
春は増えますからね…」
要は緩く微笑みながらしゃがみこんで猫の頭を撫でた。
「そうなんです…」
悲しげな声を出した真希を見て、光瑠は嫌な予感がした。