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近くて甘い
第16章 サプライズっ!
どうしようっ…‼︎‼︎‼︎‼︎


異常なまでに冷や汗が流れて止まらない。



『おい、真希──』



そして、光瑠さんの声も異常に低くてそろそろ聞こえなくなりそうだ。



「はいっ…」


『まさかとは思うが、そこに男がいるなんてことは────』


「そっ…そんな訳ないじゃな───」


「おい、藤木っー!って、あ、ごめっ…電話中かっ」



…………………最悪…



至近距離まで私を呼びに来た吉岡くんを涙目で見つめる。



「ごめん…吉岡くん…すぐ行くから…」



『吉岡⁉︎ 吉岡だとっ⁉︎』



あああぁぁぁあ……



「光瑠さんっ…空耳ですって…っ。あっ…すみませんっ…もう切りますねっ…山の中なので、電波届かなかったらごめんなさいっ…!」



『あぁ⁉︎ おいっ真希!説明し───』



叫ぶ光瑠さんの声を聞きながら、私は泣く泣く電話を切った。


絶対にバレた…。


もう本当に泣きそうになりながら、私は携帯の電源をきって、夜電話での言い訳を必死で考えていた───

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