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近くて甘い
第17章 社長夫人は高校生っ!

「真希さまはお優しい方なので…」
「うん、知っているよ…」
そんなところに惹かれたのだ…
彼女はいつでも人のことを思いやっている。
「ですから…多分私が有川邸のメイドだということがバレないように…と思って下さっているんです…」
「あぁ…なるほど…」
真希と愛花は同じ年…
自分が未来の社長夫人であることがバレても多少めんどくさいだけだが、
愛花の使用人という身分の露呈は、友人たちに戸惑いを覚えさせるだろう。
身分なんてものはこの世にあってはならないが、メイドという仕事は、誤解されやすい職種である。
「前から思っていたけど、君は少し、頑張り過ぎなんじゃないか?」
要の問いに、愛花は、えっ…?と声を上げて要を見上げた。
「そんなに責任を感じる必要はないと思うよ。
まぁ、君の主人は社長であり、真希さんであるから、必然的に板挟み状態になってしまうのだろうけど…」
ふっと緩く笑って要は、隼人に手を振った。
「そんなこと…私は全然大丈夫ですっ…」
「無理している人は無理していることに気付かない…」
「…っ……」
「昔、僕が失明していたときに、真希さんから言われた言葉だ」
言葉を返せなくなった愛花は力なく俯いた。
「うん、知っているよ…」
そんなところに惹かれたのだ…
彼女はいつでも人のことを思いやっている。
「ですから…多分私が有川邸のメイドだということがバレないように…と思って下さっているんです…」
「あぁ…なるほど…」
真希と愛花は同じ年…
自分が未来の社長夫人であることがバレても多少めんどくさいだけだが、
愛花の使用人という身分の露呈は、友人たちに戸惑いを覚えさせるだろう。
身分なんてものはこの世にあってはならないが、メイドという仕事は、誤解されやすい職種である。
「前から思っていたけど、君は少し、頑張り過ぎなんじゃないか?」
要の問いに、愛花は、えっ…?と声を上げて要を見上げた。
「そんなに責任を感じる必要はないと思うよ。
まぁ、君の主人は社長であり、真希さんであるから、必然的に板挟み状態になってしまうのだろうけど…」
ふっと緩く笑って要は、隼人に手を振った。
「そんなこと…私は全然大丈夫ですっ…」
「無理している人は無理していることに気付かない…」
「…っ……」
「昔、僕が失明していたときに、真希さんから言われた言葉だ」
言葉を返せなくなった愛花は力なく俯いた。

