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近くて甘い
第18章 片想いの星
少しむくれた顔をした真希の事を要は片眉を上げて見つめた。



「真希さん?僕は本当の事を言えば、社長と一緒にいるのだって妬いているんですよ?他の男といるとなったらおなさらです」


「っ……」


「まぁ社長みたいに過度で醜い妬き方はしませんが──」


「俺は妬いてなんかないっ!
勝手に真希と話すなっ!こいつは俺のものだっ!」


「社長、言っていることに矛盾が───」


「黙れ酒田っ!!! 酒はまだかっ!!!!」




再び始まった、三人の言い争いに、高校生たちは呆然と立ち竦んだ。



「いつも、こんななの?」


「ええ…いつもです…」



あははと笑いながら、愛花が梨子の質問に答えた。




いつも…というか…これが日常というか…



「真希愛されてるなぁ…」


少し羨ましそうに呟いた梨子にまた亮がムスッとしながら、梨子の手首を掴んだ。



「お前も俺に愛されてんじゃん…っ」


「え〜あんま感じないんだけど〜」


「何でだよっ…あんま他の男の事ばっかいいって言ってると俺まじで拗ねるからね?いいの?拗ねた俺、超めんどくさいよ?」


「ふっ…知ってるよ。二年も一緒にいるんだから」


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