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第21章 チョコレートは魅惑の味…

廊下で、ドアの隙間から中の様子を伺っていた香純は、堪えきれずに真希を抱き締める要を見て、フフフと笑った。


手に入れた媚薬がこれほどまで効くとは──


真希が食べて、副社長を誘惑さえすれば、紳士であるとはいえ所詮は男、きっと理性などあっと言う間に崩壊してしまうだろうとは思っていたが、


副社長も媚薬入りチョコを食べるだなんて、嬉しい誤算だ。



あとは、この場面に社長を引き連れて来さえすれば……

二人の仲は崩壊。


傷心の社長に私が取り入って…



再び控えめに笑った香純は、そっとドアを閉めて、社長室へと向かった。