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近くて甘い
第21章 チョコレートは魅惑の味…
ソファーに寝転ぶ真希の上に覆い被さった光瑠は、ネクタイを緩めながら、唇を重ねた。


やけに熱い真希の舌に、ねっとりといつも以上に唾液が絡む…



「ああっ…」


はだけた胸に軽く触れただけで、異常に身体をしならせた真希。


何がどうなっているんだ…


不思議に思いながら、自分の愛撫に反応されるのに、嫌な気はしなかった。



「ひゃっ…あっ…」


「いつからそんなに敏感になった…ん?」



言葉で攻めながら、胸の突起を口にふくんだ。


ビクビクと身体を痙攣させる真希を見て、高揚した光瑠は妖しく笑って、ワンピースの裾に手を這わせた。



「あっ…待ってっ…ダメっ」


「ならやめるか?」



わざと手を離した光瑠は、ニヤリと笑って真希を見下ろした。


片手で自分の唇に触れながら、涙目で、ねだるような視線が注がれる。


意地悪をするのが堪らなく楽しくても、こちらに余裕がなくなってしまってはダメだ。



「真希っ……」


「おねがいっ…」


「どうされたい…言え…」



躊躇うように口をきゅっと引き結んだ真希に、トクンと光瑠の心臓がなった。


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