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近くて甘い
第31章 if...

「要さんっ…」
ギュッと強く抱き締められた感覚に、要の口元が優しく綻ぶ。
まだ高校生だという少女。
分かっていながら、こんなにも惹かれているのが、少しだけ面白くて、要は、フッと小さく笑った。
「ありがとうございますっ…
ずっと心細くて…
どうにかしないといけないのに、どうにも出来なくて…っ」
「分かったから…もう泣き止めって…」
そう言いながら、彼女のぬくもりに、安心している自分がいる。
要は、真希に車まで案内するようにいうと、そのまま自宅まで真希を引き連れていった…

