この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて甘い
第32章 クッキーの教え
「ごめんなさいっ…なんでしょうかっ…」



ピョンっと跳ねた後ろの髪の毛。



それが何だか、愛しく感じた要はベンチに座ったまま加奈子を見上げた。




「これ……いつも朝に作ってくれているの?」




えっ?



怒られるのかと思っていた加奈子は要の質問に拍子抜けしながら背筋を伸ばした。




「はいっ…そうですっ…!!
なので、腐ってたりはしないかとっ…」



「でも…寝坊したって言ってたよね?」



「あっ、はい!私バカなんで、昨日残業させられちゃって…」



アハハと笑った加奈子は、ボサボサの頭を掻いた。





「だから今日、5時には起きれなくて…」



「5時っ…?」




このクッキーを作るためだけに…


彼女は、毎日5時に…?





「はい…今日は6時になっちゃったので、髪の毛セットする時間がなくて…」




「………」




気持ちに応える事は出来ないと、そう伝えたにも関わらず、あまりに熱心なその姿勢に要の胸が締め付けられた。





「………そんなに無理しなくていいのに…」



「いえっ…自分で毎日副社長にクッキー作るって決めたのでっ!」
/1187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ