この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて甘い
第34章 企てとすれ違い
━━━━━━━━…



聞こえて来たか細い少女の声に、光瑠は電話を持ったまま固まった。



何故真希がいるっ…




『無事なんですかっ…?怪我はっ…怪我はしてないですかっ…?ねぇ光瑠さんっ…』



必死な真希の言葉に答えることが出来ないまま、余計なことが頭を駆け巡る。



昨夜拒まれたことで負った傷は大きい──…



自分の事は嫌だと言いながらも、思わず発してしまった婚約破棄の言葉に、真希は嫌だとは言わなかった。



そして、今…



真希は関根の傍にいる──…




それは自分はやはり選ばれなかったと言う事だ──




「酒田…
早く業者に連絡してここから出せ…」




完全に真希の言葉を無視した光瑠は、それだけ言って、電話を耳から離した。




『っ…いやっ…待って光瑠さんっ…無事なのかどうかだけでもっ…』



『真希さん…落ち着いてっ…』





電話から流れる二人の会話に光瑠は唇を噛みながら、画面をタッチして、電話を切った。
/1187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ