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第36章 メイドの恋もようっ！

「……真希…衣装係りになっちゃったんでしょ？」


「……っ…」


「これから放課後真希のうちで私も手伝うから…」



「梨子っ…」



「……きっと愛花ちゃんも…他のメイドさんたちも手伝ってくれるでしょ？なるべく大勢でいよ？その方がきっと楽だから」



「っ……ごめんっ…ごめんねっ…」




失ってから、どれだけ光瑠さんの存在が大きかったのかが分かった。




────────お前の……好きなときにここから出ろっ…



パリから光瑠さんが帰って来るまでにはあそこを出なくちゃ…



でなきゃ、光瑠さんと香純さんが一緒にいるところに遭遇してしまうかもしれない。



それまでには…
お父さんに事情を話してっ…
それから隼人にも話してっ…



頭痛の中で私はとにかく力一杯梨子のことを抱き締めていた。