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近くて甘い
第40章 Tout Hotelで朝食を
「覚えていますけど…どうして今彼の名前が…?」



「彼はホテル王でして…その会社の名前は“オールホテル”…」




話が見えない私の様子を見て、酒田さんは楽しそうに話を続ける。




「そして……フランス語でallはtoutです…」


「えっ…?」




ってことはここはっ……礼二さんのホテルなの!?






「普通、固有名詞は国が違っても変えないものですがね…何故だかオールホテルはその国の名前にかえるんですよね……
あ、だから、ここは本格的な和食が食べられるんですよ」




全然知らなかった…




少し失礼だけど、あんなに訳分かんないことを言って笑っている人がこんなに素敵なホテルを経営してるだなんて本当に信じられない……



チラッと礼二さんに大きな声で叱り付けていた、奥さんのみきさんの顔が頭に浮かんだ。




きっと……奥さんの支えが大きいのね……




「なんだ、全然食べてないな」




電話を終えて帰ってきた光瑠さんは、私の隣にドカッと座って眉をしかめた。





「あっ…いえ、今、酒田さんにこのホテルが礼二さんのホテルだって教えてもらっていて…」



「あぁ…そうだ。あいつは頭はイカれているが、ホテル経営だけは業界で群を抜いてる…」





光瑠さんはムスッとしながら、私の方を見た。






「ホテル経営において、有川商事がずっと2番なのはあいつのせいだ」



チッと舌打ちをした光瑠さんを見ながら私は小さく笑った。




───────────────ハハハハハッ!!お前は何においても僕に勝ったことのないガキだ!ガキガキガキガキだぁあああ!!!




礼二さんの愉快な叫びと、年下で今まで礼二さんに遊ばれ続け、不服そうな光瑠さんの悔しそうな顔…




そんな二人の戦いがいつまでも続くんだろうなと思うと面白くて仕方がなかった。

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