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近くて甘い
第40章 Tout Hotelで朝食を
羨ましそうな酒田さんに光瑠さんは文句を続ける。






知らなかったっ…。

光瑠さんがかっこいいのは最早当たり前のことだけど…
まさかそんなに世間の人にそれが知れ渡っているだなんて……




「……何を固まってるんだ」



「あっ…いやっ…何でもないですっ…」




動揺を隠すようにご飯を口に入れたら、変なところに入ってむせ返った。



「大丈夫か…?」




優しく顔を覗き込んで来る光瑠さんにドキッと胸が鳴る。




どうしようっ…
なんか、嫌だっ…




モヤっとした気持ちをご飯と同じように一気に飲み込む私を光瑠さんは首を傾げて見つめていた。




やっぱり、現実は、私なんかよりも光瑠さんの方がずっとずっとモテる。
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