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近くて甘い
第1章 学校に行かせてっ!
何も言わなくなった光瑠さんを見て、
私は少し、勝ったような気持ちになった。



「じゃあ、私もう行きます。」


落ち着いた声でそう言い、手首を離して貰おうとしたが、よりグググと力が強まって私は悲鳴を上げた。


「いっ…痛いです!」


顔を歪ませながら、光瑠さんを見上げると、光瑠さんは、私の身体を上から下までじっと見定めるかのようして見ていた。



「ダメだ。」


「もぉっ…だからっ…」


「短い。」


「短い…?」
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