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近くて甘い
第49章 逃げ道
「もう…大丈夫…?」


「あぁ…大分楽だよ」



昨夜の突然の訪問のあと、その疲れからか、朝から高熱を出した春人。


その看病をしていたために、今朝は日課であったクッキーは焼く事が出来ず、出勤もギリギリだったのだ。



「丈夫なイメージだったけど、ハルが熱出すなんて本当に珍しいよね」


「迷惑かけて…ごめんな」



申し訳なさそうな春人に首を振った加奈子の表情を春人は注意深く眺めた。



なんか…元気ない…?



「じゃあ、私お風呂入るから!なんかして欲しいこと、ある…?」


「ん……。かな…」


「なに…?」




元気ないのは、何でなんだ…?



その質問をすることが出来ない。


答えはきっと、聞きたくない話につながりそうだから──…



「───早くあがって」


「え?」


「風呂」



「……なんで…?」




なんでって…


こいつは本当…



「寂しいから」


「ふっ…風邪引いて心細くなっちゃった…?」


「………いいから」




熱でなのか、少し赤らんだ顔で見つめてくる春人に戸惑いながら、加奈子は、うんと返事をした。

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