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第2章 新しい生活

私の母親はマンションを別に借りて

家には帰ってこなかったから


母親と暮らした思い出がない。

そんなせいか

自分は変だと思っていて、


私と同じ人が他にいたなんて……

と。

まぁ、これも、聞けないけどねー……。


コンコン

私の部屋のドアが鳴って、司の声がする。

「真緒、いる？」


「いるよ。何？」


「入るよ」


そう言って司が私の部屋に入ってくる。


「あ、司、部屋ありがとね」