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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第4章 弘子~主婦一人旅での出来事
「突然電話が切れたから心配だったが、まあ、ホテルにいるっていうから」
「え、ええ、あの時間はもうホテルでしたわ」
「寝るのを邪魔するのもどうかと思ってな。とにかくよかった」
夫のその言葉には、隠された意味は何もないようだ。
どうやら電話を投げ捨てた後のことを、夫は何も知らないらしい。
勿論、妻がどのような状態であの電話に応えていたのかも。
全裸で男の上にまたがり、腰を妖しくくねらせていた妻の姿を・・・・。
「ママ、ずっと一人だったの?」
娘のさやかが、興味深そうにそう聞いてくる。
「男の人に声をかけられたとかなかったの?」
「あるわけないじゃない。もう、こんなおばさんよ」
「ふーん、そうかなあ」
「残念ながらね」
娘が用意してくれたお茶を飲みながら、弘子は答えた。
「ママ、なんだか綺麗になったみたい」
「えっ?」
「旅行で何かあったんでしょう?」
「そんなことないわよ」
さりげなく娘の追及をかわしながら、弘子は昨夜の記憶をたどる。
彼に激しく愛され、濃厚に濡らされた肉体のことを。
あっ、あっ、という猥褻な自分自身の喘ぎ声が、耳元からいまだ離れない。
彼とのセックスが、自分自身の輝きを取り戻してくれたのだろうか・・・・・。
「さやか、きっと澄んだ空気が肌の艶をよくしてくれたのよ」
「へえ、そうかなあ。私も行けばよかったかなあ」
「何言ってるの。さやかはそんな心配、20年早いわよ」
妻と娘のそんな会話に夫は参加しようとせず、ぼんやりとテレビを眺めている。
弘子はしばらくのためらいの後、夫に声をかけた。
「ねえ、あなた、またこんな風に一人で旅行してもいいかしら」
「一人旅ってことか?」
「ええ。たとえば半年後くらいとか・・・・・・・」
「勿論いいさ、お前もたまには息抜きが必要だろう」
「ありがとうございます」
娘のさやかがすかさず弘子に質問する。
「ねえ、ママ、次はどこに行きたいの?」
「そうねえ・・・・・・」
弘子はしばらくの後、既に決めている答えを娘に、いや、夫に返した。
「北海道がいいわ。今回と同じように、また北海道に行きたいわ」
乾ききった人妻の日常の中に、一筋の望みが流れている。
一度覚醒してしまった人妻の欲情は、もはや抑えることなどできやしない。
<第四章 完結>
「え、ええ、あの時間はもうホテルでしたわ」
「寝るのを邪魔するのもどうかと思ってな。とにかくよかった」
夫のその言葉には、隠された意味は何もないようだ。
どうやら電話を投げ捨てた後のことを、夫は何も知らないらしい。
勿論、妻がどのような状態であの電話に応えていたのかも。
全裸で男の上にまたがり、腰を妖しくくねらせていた妻の姿を・・・・。
「ママ、ずっと一人だったの?」
娘のさやかが、興味深そうにそう聞いてくる。
「男の人に声をかけられたとかなかったの?」
「あるわけないじゃない。もう、こんなおばさんよ」
「ふーん、そうかなあ」
「残念ながらね」
娘が用意してくれたお茶を飲みながら、弘子は答えた。
「ママ、なんだか綺麗になったみたい」
「えっ?」
「旅行で何かあったんでしょう?」
「そんなことないわよ」
さりげなく娘の追及をかわしながら、弘子は昨夜の記憶をたどる。
彼に激しく愛され、濃厚に濡らされた肉体のことを。
あっ、あっ、という猥褻な自分自身の喘ぎ声が、耳元からいまだ離れない。
彼とのセックスが、自分自身の輝きを取り戻してくれたのだろうか・・・・・。
「さやか、きっと澄んだ空気が肌の艶をよくしてくれたのよ」
「へえ、そうかなあ。私も行けばよかったかなあ」
「何言ってるの。さやかはそんな心配、20年早いわよ」
妻と娘のそんな会話に夫は参加しようとせず、ぼんやりとテレビを眺めている。
弘子はしばらくのためらいの後、夫に声をかけた。
「ねえ、あなた、またこんな風に一人で旅行してもいいかしら」
「一人旅ってことか?」
「ええ。たとえば半年後くらいとか・・・・・・・」
「勿論いいさ、お前もたまには息抜きが必要だろう」
「ありがとうございます」
娘のさやかがすかさず弘子に質問する。
「ねえ、ママ、次はどこに行きたいの?」
「そうねえ・・・・・・」
弘子はしばらくの後、既に決めている答えを娘に、いや、夫に返した。
「北海道がいいわ。今回と同じように、また北海道に行きたいわ」
乾ききった人妻の日常の中に、一筋の望みが流れている。
一度覚醒してしまった人妻の欲情は、もはや抑えることなどできやしない。
<第四章 完結>