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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第9章 玲奈~セクハラ常習犯に狙われた人妻
薄暗い個室内に、2人は既に2時間近くこもっている。
エアコンが効いた室内なのに、矢島は汗だくだった。
それは、彼女も同じだ。
その首筋にはうっすらとした汗が浮かんでいる。
矢島を誘うように、白いシャツの隙間からは胸の谷間が垣間見える。
ああ、これがラブホテルだったらな・・・・・
ばかな妄想を抱き続ける矢島に、マイク越しに玲奈の声がそそぐ。
「ほら、もう疲れちゃったの!?」
「い、いえ、大丈夫です、玲奈さん・・・・・」
「矢島君ももっと曲入れなさい。さっきから私ばっかり歌ってるじゃない」
「いや、玲奈さんが僕に選曲の余地を与えていないというのが」
「何か言った、矢島君!?」
「い、いえ、何も! 玲奈さん、ほら、盛り上がっていきましょう!」
まさか玲奈と二人きりでカラオケボックスに来るなんて。
ビアホールを出た後、玲奈はまっすぐここに向かった。
会社からやや離れたこの店に、矢島は初めて来た。
3フロアに分かれて個室がいくつも確保された、それなりの規模の店だ。
どうやら、玲奈は以前もここに足を運んだことがあるらしい。
玲奈の歌唱力は抜群だった。
矢島も知らないほどの新しい歌から、懐メロとも言える歌。
邦楽から洋楽、そしてバラード系から激しいロック調まで。
これほどに歌える女性社員は、少なくとも矢島の周囲にはいなかった。
「玲奈さん、めちゃくちゃ歌うまいですね」
ようやく小休止となったとき、矢島は何杯目かのビールで乾杯した。
「私ね、よく1人でここに来るの」
「一人で、ですか?」
「この年まで働くとねえ、いろいろとたまるのよ、矢島君。わかる?」
「え、ええ、まあ、何となく」
「うーん、寂しすぎるわね、今年38歳の人妻が1人カラオケって」
「玲奈さん、僕でよければ、いつでも誘ってください」
「じゃ、この案件が解決したらここで打ち上げしましょうか」
「是非!」
曲が停止した個室内は、何かをせがむような沈黙に包まれている。
玲奈がいつしかクールな表情に戻っていることに、矢島は気づく。
「矢島君、ここに彼を誘いましょう」
「柳田さん、をですか?」
「ええ」
玲奈の視線は、天井の片隅を見つめている。
エアコンが効いた室内なのに、矢島は汗だくだった。
それは、彼女も同じだ。
その首筋にはうっすらとした汗が浮かんでいる。
矢島を誘うように、白いシャツの隙間からは胸の谷間が垣間見える。
ああ、これがラブホテルだったらな・・・・・
ばかな妄想を抱き続ける矢島に、マイク越しに玲奈の声がそそぐ。
「ほら、もう疲れちゃったの!?」
「い、いえ、大丈夫です、玲奈さん・・・・・」
「矢島君ももっと曲入れなさい。さっきから私ばっかり歌ってるじゃない」
「いや、玲奈さんが僕に選曲の余地を与えていないというのが」
「何か言った、矢島君!?」
「い、いえ、何も! 玲奈さん、ほら、盛り上がっていきましょう!」
まさか玲奈と二人きりでカラオケボックスに来るなんて。
ビアホールを出た後、玲奈はまっすぐここに向かった。
会社からやや離れたこの店に、矢島は初めて来た。
3フロアに分かれて個室がいくつも確保された、それなりの規模の店だ。
どうやら、玲奈は以前もここに足を運んだことがあるらしい。
玲奈の歌唱力は抜群だった。
矢島も知らないほどの新しい歌から、懐メロとも言える歌。
邦楽から洋楽、そしてバラード系から激しいロック調まで。
これほどに歌える女性社員は、少なくとも矢島の周囲にはいなかった。
「玲奈さん、めちゃくちゃ歌うまいですね」
ようやく小休止となったとき、矢島は何杯目かのビールで乾杯した。
「私ね、よく1人でここに来るの」
「一人で、ですか?」
「この年まで働くとねえ、いろいろとたまるのよ、矢島君。わかる?」
「え、ええ、まあ、何となく」
「うーん、寂しすぎるわね、今年38歳の人妻が1人カラオケって」
「玲奈さん、僕でよければ、いつでも誘ってください」
「じゃ、この案件が解決したらここで打ち上げしましょうか」
「是非!」
曲が停止した個室内は、何かをせがむような沈黙に包まれている。
玲奈がいつしかクールな表情に戻っていることに、矢島は気づく。
「矢島君、ここに彼を誘いましょう」
「柳田さん、をですか?」
「ええ」
玲奈の視線は、天井の片隅を見つめている。