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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第9章 玲奈~セクハラ常習犯に狙われた人妻
その夜、玲奈は純白のシャツと黒色のスカートスーツに肢体を包んでいた。

ストライプ柄の黒色のタイトスカートが、玲奈の美脚によく似合っている。

何かを想像するように、柳田は玲奈の肢体を食い入るように見つめた。

小さなテーブルである。

向かい合っていると言っても、簡単に互いの体に手が届く距離だ。

それに個室なのだ。

どこか緊張と気まずさを漂わせながら、2人は淡々と食事を進めていった。

柳田は、玲奈を不快に思わせる質問を投げてはこなかった。

会話が弾まない分、逆に酒は進んだ。

玲奈はそれほど日本酒は好きではなかったが、何とか彼に付き合い続けた。

顔には出なかったが、柳田は明らかに酔い始めていた。

「奥さんも大変だろう、ハラスメント相談課なんていう難しい仕事」

「やりがいはありますわ。社内の不正を糾弾するなんて」

「へへ、正義感溢れた奥さんにはまさに天職ってわけかい」

「ええ。この際、徹底的にやろうって思ってますから」

「そりゃ俺も用心しないといけねえな」

冗談のようにうそぶく柳田に、玲奈は敢えて何も言わなかった。

セクハラ疑惑が彼にあることを、しかし、勿論忘れたわけではない。

それどころか、玲奈はしばらく前から、濃厚に想像していた。

酔いがまわってきた彼の足が、テーブルの下でこちらに伸びてくることを。

或いは、さりげなくテーブル上で手を握られることを。

だが、柳田は酔ったとはいえ、あくまでも紳士な態度を貫き続けた。

その店での食事は2時間近く続いた。

やがて終わりを迎える頃、口を開いたのは男のほうだった。

「ここは俺が払おう」

「それは困ります、誘ったのは私の」

「いいから。給与は低くても、年は上だぜ」

「そうですか・・・・、それなら今夜は甘えさせていただきます」

立ちあがった長身の玲奈に、柳田は僅かに距離を接近させた。

「で、今夜はこれでお開きですかい、奥さん」

「そうね。どうしようかしら」

玲奈は腕に光る銀色の小さな時計を見つめた。

「こんな時間ですね」

「いいじゃねえか、奥さん」

「では、あと少しだけなら・・・・」

「そうかい。では、別の店で飲み直すとするか」

冷静な態度を貫いてくる柳田を玲奈は至近距離から見つめ、そして誘った。

「柳田さん、カラオケなんてどうかしら?」
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