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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第15章 礼子~夫の部下達との一夜
「お前たちも連れて行きたかったんだがな」
桐嶋耕司は、部下である二人にそう声をかけた。
「残念ですが、今回はあきらめます」
「まあ、来年は皆で行けるよう、俺も先方に頼んでみるよ」
「よろしくお願いします」
会社近くのカジュアルな居酒屋だ。
テーブルには、リラックスした雰囲気の3名のサラリーマンがいる。
それは、数か月前に彼らが座ったのと同じテーブルだった。
あの時と同じ、金曜日の夜。
石野と片平は、目の前にいる上司とグラスをあわせた。
「部長、明日の出発は早いんですか?」
「朝一の新幹線だよ。今回はかなり遠方だからな」
「1日ゴルフして、夜は温泉で宴会ですね」
「ああ。何だか悪いなあ、俺だけ」
桐嶋は申し訳なさそうに笑みを浮かべ、二人を見つめた。
大手取引先が年1回企画する懇親旅行。
週末に1泊の予定で、桐嶋は明日それに参加することになっていた。
直属の部下である石野と片平は、今回のメンバーからは漏れた。
噂では、参加者を絞り込み、相当に豪華な接待が計画されているとのことだった。
「部長、せっかくですから楽しんでらっしゃってくださいよ」
「ばか、これでも仕事だぜ」
3人は笑いながら、食事を進めた。
1時間程したころ、石野がさりげなく桐嶋に聞いた。
「その後、奥様はお元気ですか」
「ああ。君たち二人が遊びに来てからもう随分になるな」
「花火大会のころですからね。もう3か月ですか」
「おかげさまであれから妻は随分明るさを取り戻したようだ」
「それはよかったです」
「花火を一緒に見ただけなのに、やっぱり家内もうれしかったらしい」
「そうですか」
「あの夜、ほんとは君たちと酒でも一緒に飲みたかったんだと思うけどな」
饒舌に話す上司の様子を、二人は静かに見つめている。
片平が口を開いた。
「この週末は奥様はお暇なんじゃないですか」
「今回は君たちの協力には及ばない。女子大時代の友人が泊まりにくるそうだ」
「それはよかったですね」
「同年代の女性が来るらしい。またいい気晴らしになるんじゃないかな」
桐嶋の表情に、何かを疑うような気配は一切なかった。
石野と片平は笑みを浮かべ、食事を進めた。
二人には明日、同じ予定があった。
誘ったのは人妻のほうだった。
<第15章 完結>
桐嶋耕司は、部下である二人にそう声をかけた。
「残念ですが、今回はあきらめます」
「まあ、来年は皆で行けるよう、俺も先方に頼んでみるよ」
「よろしくお願いします」
会社近くのカジュアルな居酒屋だ。
テーブルには、リラックスした雰囲気の3名のサラリーマンがいる。
それは、数か月前に彼らが座ったのと同じテーブルだった。
あの時と同じ、金曜日の夜。
石野と片平は、目の前にいる上司とグラスをあわせた。
「部長、明日の出発は早いんですか?」
「朝一の新幹線だよ。今回はかなり遠方だからな」
「1日ゴルフして、夜は温泉で宴会ですね」
「ああ。何だか悪いなあ、俺だけ」
桐嶋は申し訳なさそうに笑みを浮かべ、二人を見つめた。
大手取引先が年1回企画する懇親旅行。
週末に1泊の予定で、桐嶋は明日それに参加することになっていた。
直属の部下である石野と片平は、今回のメンバーからは漏れた。
噂では、参加者を絞り込み、相当に豪華な接待が計画されているとのことだった。
「部長、せっかくですから楽しんでらっしゃってくださいよ」
「ばか、これでも仕事だぜ」
3人は笑いながら、食事を進めた。
1時間程したころ、石野がさりげなく桐嶋に聞いた。
「その後、奥様はお元気ですか」
「ああ。君たち二人が遊びに来てからもう随分になるな」
「花火大会のころですからね。もう3か月ですか」
「おかげさまであれから妻は随分明るさを取り戻したようだ」
「それはよかったです」
「花火を一緒に見ただけなのに、やっぱり家内もうれしかったらしい」
「そうですか」
「あの夜、ほんとは君たちと酒でも一緒に飲みたかったんだと思うけどな」
饒舌に話す上司の様子を、二人は静かに見つめている。
片平が口を開いた。
「この週末は奥様はお暇なんじゃないですか」
「今回は君たちの協力には及ばない。女子大時代の友人が泊まりにくるそうだ」
「それはよかったですね」
「同年代の女性が来るらしい。またいい気晴らしになるんじゃないかな」
桐嶋の表情に、何かを疑うような気配は一切なかった。
石野と片平は笑みを浮かべ、食事を進めた。
二人には明日、同じ予定があった。
誘ったのは人妻のほうだった。
<第15章 完結>