この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第18章 貴子~息子の友人の父親との出来事
「乾杯」
子供たちはもう寝てしまったようだ。
静まり返ったダイニングに、ワイングラスが重なる音が響いた。
「ワインでも一緒にどうですか」
別れ際の彼の誘いに、貴子はすぐに答えることができなかった。
「ワイン、ですか?」
家に戻っても誰もいない。
夫は出張中で、一人息子はここで彼の息子と一緒にいる。
予定もない貴子にとって、その誘いは迷惑なものではなかった。
だが、息子の友人の父親といっても、まだ親しい関係ではない。
夫のいない場所で、夜、その方と二人でお酒を飲むなんて、そんなこと・・・・
「ごめんなさい、僕がどうかしてました」
「えっ?」
「妻がいないことを理由に、わがままを言ってしまったかもしれません」
弁解する彼の素直な表情に、貴子は悪い印象を持たなかった。
いや、初めて彼を見た時から、貴子はずっと好感を持ち続けている。
長く妻がいない生活が、夫にとってどんな苦労を与えているのか、貴子はそれを想像しようとした。
私に何かできるのなら・・・・
貴子は、理性にだわっている自分を、少し恥ずかしく思った。
「じゃ、少しだけ、ご一緒させてください」
「いいんですか?」
「家には夫もいませんし、明日は用事もないですから」
彼の視線を感じ、少しためらった後、貴子は言葉を続けた。
「でも、いいんですか、私なんかで。とても奥様の代わりなど・・・・」
当惑したような貴子に、彼が笑みを浮かべた。
「貴子さんとご一緒できるなら、最高ですよ」
一瞬二人は見つめ合い、その場の緊張に気づかぬ風に笑みを浮かべた。
そして・・・・
「お口にあいますか?」
テーブルの向こう側に座る彼が、貴子を優しく見つめてくる。
2歳年下の彼だが、貴子は自分のほうが年少のように感じていた。
自宅ではほとんど飲まない夫。
貴子もまた、もう随分長い間、お酒とは距離を置いている。
よく冷えたワイングラスを、貴子はそっと傾けた。
上質な白ワインの心地よい味覚が、貴子の躰を優しく包み込んでいく。
「とてもおいしいですわ」
「よかったです」
彼は、終始貴子をリードし、巧みな会話を続けてくれた。
緊張と共に始まったひと時が、次第に貴子にとって楽しい時間になっていく。
ワインが進むにつれて、貴子はリラックスし、美しい表情をほのかに紅く染めていった。
子供たちはもう寝てしまったようだ。
静まり返ったダイニングに、ワイングラスが重なる音が響いた。
「ワインでも一緒にどうですか」
別れ際の彼の誘いに、貴子はすぐに答えることができなかった。
「ワイン、ですか?」
家に戻っても誰もいない。
夫は出張中で、一人息子はここで彼の息子と一緒にいる。
予定もない貴子にとって、その誘いは迷惑なものではなかった。
だが、息子の友人の父親といっても、まだ親しい関係ではない。
夫のいない場所で、夜、その方と二人でお酒を飲むなんて、そんなこと・・・・
「ごめんなさい、僕がどうかしてました」
「えっ?」
「妻がいないことを理由に、わがままを言ってしまったかもしれません」
弁解する彼の素直な表情に、貴子は悪い印象を持たなかった。
いや、初めて彼を見た時から、貴子はずっと好感を持ち続けている。
長く妻がいない生活が、夫にとってどんな苦労を与えているのか、貴子はそれを想像しようとした。
私に何かできるのなら・・・・
貴子は、理性にだわっている自分を、少し恥ずかしく思った。
「じゃ、少しだけ、ご一緒させてください」
「いいんですか?」
「家には夫もいませんし、明日は用事もないですから」
彼の視線を感じ、少しためらった後、貴子は言葉を続けた。
「でも、いいんですか、私なんかで。とても奥様の代わりなど・・・・」
当惑したような貴子に、彼が笑みを浮かべた。
「貴子さんとご一緒できるなら、最高ですよ」
一瞬二人は見つめ合い、その場の緊張に気づかぬ風に笑みを浮かべた。
そして・・・・
「お口にあいますか?」
テーブルの向こう側に座る彼が、貴子を優しく見つめてくる。
2歳年下の彼だが、貴子は自分のほうが年少のように感じていた。
自宅ではほとんど飲まない夫。
貴子もまた、もう随分長い間、お酒とは距離を置いている。
よく冷えたワイングラスを、貴子はそっと傾けた。
上質な白ワインの心地よい味覚が、貴子の躰を優しく包み込んでいく。
「とてもおいしいですわ」
「よかったです」
彼は、終始貴子をリードし、巧みな会話を続けてくれた。
緊張と共に始まったひと時が、次第に貴子にとって楽しい時間になっていく。
ワインが進むにつれて、貴子はリラックスし、美しい表情をほのかに紅く染めていった。