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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第22章 佳織〜夫の知らない妻
男が運転する四駆は、曲がりくねる山道をどんどん登っていった。

不安げな表情のまま、佳織はフロントガラスの前方に広がる闇を見つめている。

「どこまで走るんだって思ってるんだろう」

男が無愛想な調子でそう言った。

「心配するな。もうすぐだよ」

車はやがて舗装道路を外れ、山の中に続く林道へと入った。

10分程度走ったころだろうか。

徐々に減速した四輪駆動車は、やがて完全に停車した。

ヘッドライトが、随分と古そうな木造の平屋を照らし出している。

「ここだよ」

男に促され、芳彦と佳織は車を降りた。

「本当にいいんでしょうか」

佳織はもう一度男に聞いた。

「気を遣うことはない。今夜はここに泊まってくれよ」

「本当に助かります・・・・」

「一人になりたくてこんなところに住んでるんだが。たまには寂しくなるからな」

独り言のようにそう漏らすと、彼は二人を家の中に誘った。

「ほら、遠慮するなよ」

印象通り、それはかなり年季が入った家屋だった。

狭いキッチンに居間、それ以外にも数部屋あるようだ。

全て畳敷きの部屋で、居間には古いタイプのテレビとビデオデッキが置いてある。

「エアコンは置かない主義でね」

そう言いながら、男は窓を次々と開け、網戸だけにしていった。

森に囲まれているという形容が当てはまる、小さな家だ。

「奥さんから入るかい?」

「えっ?」

「早く風呂に入りたいんだろう」

男はいつしかバスタオルを二つ持っている。

「濡れて下着が透けてるじゃねえか、奥さん」

照明の下で光る妻の肢体を、男は観察するように見つめた。

「でも、随分乾きましたから・・・」

「パジャマは俺の古いシャツでいいかな?」

「え、ええ・・・・」

「ほら、タオルだよ。シャワーはその奥にあるから」

「ありがとうございます・・・・、あなた、じゃあ私・・・・」

立ったまま、何も言えずにいた芳彦は、浴室に向かう妻に小さくうなずいた。

「すみません、お言葉に甘えて・・・・」

男に向かってそう言うと、妻は狭い廊下を歩いていった。

しばらくの後、廊下の奥からシャワーが流れる音が小さく聞こえてきた。

「ビールでも飲むかい?」

冷蔵庫を開けた男の背を見つめながら、芳彦は想像した。

見知らぬ男の家で服を脱ぎ、熱いお湯で肌を濡らす妻の裸を・・・・。
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