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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第23章 瑞季〜写真教室での出会い
午後7時を過ぎ、店内の喧騒が高まっていく。
楽しげに会話を交わす周囲のテーブルをよそに、瑞季は表情を固くした。
彼の思わぬ告白が周囲の音を消し去り、人妻を新たなステージにいざなっていく。
「私、変なことを・・・」
瑞季は彼を見つめてささやくように漏らした。
「そんな風に暗くならないで。もっと明るく話したいな、僕は」
「でも・・・」
言葉とは裏腹に、彼の表情には妻を想う深い愛情の気配が色濃く浮かんでいる。
それは、瑞季の心を確かに乱すものでもあった。
「もう1年が経ちましたから。我々家族もまた歩き始めたところなんです」
「ご家族が?」
「息子が一人いるんです。もう働いてますが」
「そうなんですか」
「今は僕一人だけで家に住んでるんですよ」
初めて知った彼のプライベートが、人妻の心にさざ波を立てる。
妻を亡くし、一人息子も独立した彼が、ただ一人で暮らしているという事実。
知り過ぎてしまったという後悔にも似た感覚が、瑞季を包み込む。
だが、彼はそれを望んでいる風でもあった。
「瑞季さんには知って欲しかったんです」
「えっ?」
「僕のプライベートを。こんな気分になったことは過去にはなかったんですが」
彼の言葉が人妻の緊張を緩め、もっと一緒にいたいという気分を高めていく。
穏やかな表情でビールを楽しみながら、彼は告白を続けた。
「妻の病気がわかったとき、会社を辞めました。少しでも一緒に過ごす時間が欲しかったものですから」
「・・・・」
「今も仕事はしていません。前の会社から戻ってきてくれと言われているので、そろそろ復帰しようかと思ってるんですが」
「写真講座にはどうして?」
人妻は思った。
この広い世界で彼と出会うという運命は、いったいどこで定められたのだろう。
「ははは、いい質問だ」
「どうしてかなって」
「社会復帰する前の最後の寄り道ですよ」
「ふふふ、そういうことですか」
「それに妻が好きだったんです、写真を撮ることが・・・」
彼の告白は終わった。
戸惑いと嬉しさ、そしてかすかな嫉妬にも似た感情が人妻の胸で渦巻いている。
心地よい酔いが瑞季の肢体を熱くさせていく。
午後9時になろうとしている。
「そろそろ出ましょうか、瑞季さん」
さりげなく重ねられた彼の手を拒むことなく、人妻は細い指を絡めた。
楽しげに会話を交わす周囲のテーブルをよそに、瑞季は表情を固くした。
彼の思わぬ告白が周囲の音を消し去り、人妻を新たなステージにいざなっていく。
「私、変なことを・・・」
瑞季は彼を見つめてささやくように漏らした。
「そんな風に暗くならないで。もっと明るく話したいな、僕は」
「でも・・・」
言葉とは裏腹に、彼の表情には妻を想う深い愛情の気配が色濃く浮かんでいる。
それは、瑞季の心を確かに乱すものでもあった。
「もう1年が経ちましたから。我々家族もまた歩き始めたところなんです」
「ご家族が?」
「息子が一人いるんです。もう働いてますが」
「そうなんですか」
「今は僕一人だけで家に住んでるんですよ」
初めて知った彼のプライベートが、人妻の心にさざ波を立てる。
妻を亡くし、一人息子も独立した彼が、ただ一人で暮らしているという事実。
知り過ぎてしまったという後悔にも似た感覚が、瑞季を包み込む。
だが、彼はそれを望んでいる風でもあった。
「瑞季さんには知って欲しかったんです」
「えっ?」
「僕のプライベートを。こんな気分になったことは過去にはなかったんですが」
彼の言葉が人妻の緊張を緩め、もっと一緒にいたいという気分を高めていく。
穏やかな表情でビールを楽しみながら、彼は告白を続けた。
「妻の病気がわかったとき、会社を辞めました。少しでも一緒に過ごす時間が欲しかったものですから」
「・・・・」
「今も仕事はしていません。前の会社から戻ってきてくれと言われているので、そろそろ復帰しようかと思ってるんですが」
「写真講座にはどうして?」
人妻は思った。
この広い世界で彼と出会うという運命は、いったいどこで定められたのだろう。
「ははは、いい質問だ」
「どうしてかなって」
「社会復帰する前の最後の寄り道ですよ」
「ふふふ、そういうことですか」
「それに妻が好きだったんです、写真を撮ることが・・・」
彼の告白は終わった。
戸惑いと嬉しさ、そしてかすかな嫉妬にも似た感情が人妻の胸で渦巻いている。
心地よい酔いが瑞季の肢体を熱くさせていく。
午後9時になろうとしている。
「そろそろ出ましょうか、瑞季さん」
さりげなく重ねられた彼の手を拒むことなく、人妻は細い指を絡めた。