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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第25章 涼子〜娘の家庭教師
家庭教師の彼と、自室でキスを交わしていた一人娘。
思いがけず、涼子がそんな光景を目撃したのは、11月が終わる頃だった。
「紗絵、少し休憩しない? 今日ね、ママ、ケーキを買ってきたのよ」
そんな科白と共に、娘の部屋のドアを開けたことは覚えている。
だが、その後の記憶がはっきりしない。
「ごめんなさい・・・」
母親であることを忘れ、涼子は慌ててドアを閉め、階段を駆け降りた。
彼からの説明を受けたのは、その翌日のことだった。
いつものように娘が帰宅する前にやってきた彼、優斗くん。
涼子はしかし、いつもは違って緊張している自分を感じていた。
「お母さん、昨日は申し訳ございませんでした」
「ううん、私が悪いのよね、突然ドアなんか開けたりするから」
「そんな・・・。家庭教師という立場であんなことをした僕が・・・」
「そうよねえ」
ついそんな言葉を漏らし、涼子は思わず笑みを浮かべてしまう。
「ねえ、優斗くん。あれ、いったい何だったの? まさか紗絵と・・」
「付き合ってるとかそんなんじゃなくて」
「・・・」
「少し休憩しているとき、紗絵ちゃんにキスの仕方を教えてって言われて」
「あの子がそんなことを?」
「キスの経験なんか僕もほとんどないんですけど・・・」
コーヒーカップをいじりながら、照れたように言葉を詰まらせる彼。
少し意外だった。
現役東大生、彼のようなハンサムな青年であれば、さぞや女性にモテるはず・・。
「優斗くん、彼女はいないの?」
「今はいないんです」
「別れちゃったんだ」
「ええ、まあ・・・」
「いつ頃別れたのかしら」
戸惑う若者を前に、涼子は自分だけが質問を重ねていることに気づく。
「ごめんなさい、私、芸能リポーターみたいに追求しちゃってるわね」
「お母さん、何だか古くないですか、その表現」
「あら、言ったわね」
声を出して笑い合い、ダイニングにはいつしかいつもの二人が戻っていた。
二人の交際を危惧していた涼子だが、あれは女子高生の戯れに彼が付き合っただけのようだ。
「優斗くん、紗絵のこと、くれぐれもお願いね」
「あんなことはもうしませんから」
「ありがとう」
笑みを浮かべ、互いに見つめ合う二人。
涼子は感じていた。
今回の一件を通じて、彼への好感、そして関心を一層高めてしまった自分を。
思いがけず、涼子がそんな光景を目撃したのは、11月が終わる頃だった。
「紗絵、少し休憩しない? 今日ね、ママ、ケーキを買ってきたのよ」
そんな科白と共に、娘の部屋のドアを開けたことは覚えている。
だが、その後の記憶がはっきりしない。
「ごめんなさい・・・」
母親であることを忘れ、涼子は慌ててドアを閉め、階段を駆け降りた。
彼からの説明を受けたのは、その翌日のことだった。
いつものように娘が帰宅する前にやってきた彼、優斗くん。
涼子はしかし、いつもは違って緊張している自分を感じていた。
「お母さん、昨日は申し訳ございませんでした」
「ううん、私が悪いのよね、突然ドアなんか開けたりするから」
「そんな・・・。家庭教師という立場であんなことをした僕が・・・」
「そうよねえ」
ついそんな言葉を漏らし、涼子は思わず笑みを浮かべてしまう。
「ねえ、優斗くん。あれ、いったい何だったの? まさか紗絵と・・」
「付き合ってるとかそんなんじゃなくて」
「・・・」
「少し休憩しているとき、紗絵ちゃんにキスの仕方を教えてって言われて」
「あの子がそんなことを?」
「キスの経験なんか僕もほとんどないんですけど・・・」
コーヒーカップをいじりながら、照れたように言葉を詰まらせる彼。
少し意外だった。
現役東大生、彼のようなハンサムな青年であれば、さぞや女性にモテるはず・・。
「優斗くん、彼女はいないの?」
「今はいないんです」
「別れちゃったんだ」
「ええ、まあ・・・」
「いつ頃別れたのかしら」
戸惑う若者を前に、涼子は自分だけが質問を重ねていることに気づく。
「ごめんなさい、私、芸能リポーターみたいに追求しちゃってるわね」
「お母さん、何だか古くないですか、その表現」
「あら、言ったわね」
声を出して笑い合い、ダイニングにはいつしかいつもの二人が戻っていた。
二人の交際を危惧していた涼子だが、あれは女子高生の戯れに彼が付き合っただけのようだ。
「優斗くん、紗絵のこと、くれぐれもお願いね」
「あんなことはもうしませんから」
「ありがとう」
笑みを浮かべ、互いに見つめ合う二人。
涼子は感じていた。
今回の一件を通じて、彼への好感、そして関心を一層高めてしまった自分を。