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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第27章 春奈〜夫に依頼されたデート
「遅くなっちゃったけど、乾杯!」

午後9時。

唐揚げと釜飯が人気というこの居酒屋は、まだ多くの客で賑わっていた。

カウンターに並んで座り、生ビールのグラスを寄せ合う二人。

「どうだった、今の映画?」

どこか緊張した様子の人妻が、それを隠すように明るい口調で彼に質問を投げる。

「素敵なお話でしたね」

「そうね」

「あの後、二人はどうなるんでしょう。約束通り、また会えるのかな」

欧州のある街で出会ったアメリカ人男性とフランス人女性。

運命の糸で結ばれていたかのように愛し合い、そして再会を約束して別れる二人。

「あの映画、続編があるのよ」

「そうなんですね」

「確か、何年か後にパリで再会するっていう設定で」

会話を交わしながら、人妻は観終えたばかりの映画を思い出す。

男女が濃厚にキスを交わし、深夜の公園で愛し合う姿。

だが、春奈の記憶には映画のストーリーが鮮明に刻み込まれてはいない。

人妻は映画に集中できず、終始鼓動を高め、苦しげな息遣いに浸っていたのだから。

映画が始まってまもなく、春奈は彼に手を奪われた。

「駄目っ・・・」

暗闇の中、小声で抗った春奈だが、激しい抵抗は見せず、やがてその手を彼に委ねる。

・・・・

映画が終わるまで、彼は人妻の手を逃すことはなかった。

指を絡め、秘めた欲情を告白しあうように、きつく手を握りあう二人。

背徳な感情で手に汗を浮かべ、春奈は指先を何度か震わせた。

誠也くん、駄目っ・・・・

手を握られているだけなのに、まるで彼に服を脱がされ、裸を見つめられているような気分になってしまう。

春奈の乾いた肉体を目覚めさせるように、強弱をつけて手を愛撫してくる彼。

その動きには、彼女の体を欲しがる若者の欲情が確かに感じられた。

いけない、それは駄目・・・

平静を装ってスクリーンを見つめながら、人妻は漏れ出しそうな吐息を懸命に我慢した。

「いつか一緒に観れるといいわね」

揺れ続ける心を隠したまま、春奈は年上の女性らしく穏やかな口調で答える。

「春奈さん、おいしそうな釜飯ですね」

「地元の魚をふんだんに使ってるわよ。さあ召し上がれ」

時間をかけ、二人は食事とアルコールをたっぷりと楽しんだ。

午後11時が近くなった頃、春奈はスマホを見つめ、少し顔を赤らめて言った。

「あら、主人からよ」
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