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第22章 別れ

「ほぅ…なら、サシャがどうなっていたか言ってみろ。」

「へ？わたし？」

突然自分にふられて、ビクッとする。

「え、サシャ？」

アイクとジル達がサシャに顔を向けると、みるみるうちに顔が青ざめていく。

今のサシャは、酷い事になっている。

その惨状は目を見て明らかだ。

「うわっサシャ！」

「大丈夫だったか？！すまん！！」

口々にサシャに駆け寄り謝罪してくる。
サシャは状況が掴めずにおろおろしていた。

「サシャ。親父達が気をつけていればあんな状態にならなかったんだ。怒っていいぞ。」

未だ眉を吊り上げたままのシューにビクビクしながら、サシャは苦笑いを返した。

「まあ、これから親父達は俺の特別レッスンだ。」

シューの低いその言葉にその場の全員がぶるっと震えた。