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Last Kiss
第1章 さようなら私の春よ…
もう何もかもを投げ出したくなった。でも、私には学校のあの子達がいる。…そうだ、私の子供だ……あの子達、皆の第二の母になろうそれでいいや…
私はそんな事を考えながら自分の家へ帰った。
「…神様、…あの子、凛音はまだまだ子供です…どうか、あの子にとって幸せな日々を過ごしていけますよう…お守りください…」
お母さんの声が教会で木霊したのと同時に、私のベッドが軋み、部屋が暖かな空間に包まれた頃はもう夢の中だった。
"………ぉ…、……………ぉゃ……"
裕樹とあんなことがあったのに嫌な夢も見ずぐっすり寝れたのは不思議なことだった。
朝起きて学校に行き私はいつもと変わらず愛らしい生徒の先生をしていた。