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梨華との秘密
第10章 聖夜の宴
 ミキの身体が一瞬、緊張するのがわかったが、拒否はしなかった。
 柔らかい乳房の感触が彼女の本気を伝えていた。
 信号が変わり、車を発進させたが俺の脳ミソはぐるぐると回転を始めた。


「ミキ、運転できるかい?」


「えっ、免許証持ってきてますから、大丈夫です。」


 突然の質問に驚いたように、ミキが答えた。


「そうか、それなら安心したよ。三奈が乗って来たらまかせるからね。」


「えっ、そんな、お父さんは後ろに乗るんですか?」


 戸惑ったような、嫉妬のこもったような声でミキが聞いてきた。
 俺のドス黒い企みに彼女がどう反応するか、俺は冷めた目線で見ていた。


「あぁ、ミキの新しいママと相談があるからね。これからのことについてね。彼女とはまだ籍を入れてないんだが、入籍するときにミキとも公式に父娘になろうと思ってるんだ。」


「えっ、つまり養女にしてくれるんですか?嬉しい!」


 ミキの瞳の嫉妬の焔が、スウーっと消えていくのが俺にはわかった。
 岡山から倉敷への境界を越え、俺はハンドルを三奈の会社へ向けた。
 倉敷駅近くの三奈の三奈の会社の前に止め、車を降りると、三奈が硬い顔をして俺とミキを見つめていた。


「三奈照会するよ。片山ミキさん、会社の部下だ。俺の嫁さんになる三奈だ。車に乗ろうか?」


 軽く照会したが、三奈の瞳に怒りと疑惑と嫉妬の焔がメラメラと燃えていた。
 ドアを開け三奈が後ろに乗り込むと俺も続いて乗り込むと、彼女が驚いたように俺を見つめた。
 ミキがエンジンをかけ、車をスタートさせた。


「三奈、足を開くんだ。検査をしなきゃな。」


「そ、そんな、ミキさんが、、、」


「気にしなくていいよ、三奈。彼女に見せるためなんだよ。ホンとは一時間でも、君と二人っきりになりたかったんだが、彼女にホンとのSMがなにか見せてやりたかったんだよ。それで彼女に決めて欲しいんだ。このまま家族になるか、それとも堅気に戻るかね。戻るなら、早い方がいいからさ。」


 俺の言い訳にもならない言い訳を、彼女はどう解釈しただろうか?
 しかし、そんなことにはお構い無く俺の右手は、三奈の左の乳房に触れ、感触を確かめていた。


「い、いや、だ、だめ、、ゆ、許して、、」


 三奈の美しい顔に苦悶とも、哀願ともとれる表情が浮かんだが、拒否はしなかった。
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