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大嫌い
第14章 経緯
学校で訊き回ったんじゃなくて良かった…私は最悪の事態を回避できたことにホッとした。

私の顔色を窺っていた竜雄も表情を緩め、改めてメニュー選択に集中する。

手持ちぶさたの私は何となく竜雄の顔を眺めた。

「何?」
視線を感じたのか、ふいに顔を上げる。

「…別に?」
目が合った瞬間、心臓が跳び跳ねたことなど悟られるわけにはいかない。

私はグラスの水を飲み干した。


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