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大嫌い
第15章 接近
落ち着くのにしばらく時間がかかり、服を着てリビングに戻るとバターの良い香りが鼻をくすぐる。

キッチンを覗くと竜雄がフライパンで何か作っていた。

「…何してんの?」

「あ、花菜ちゃん勝手に冷蔵庫のもの使っちゃったよ」

皿に盛られたのはキツネ色に焼けたフレンチトーストだった。
私のお腹がクゥ〜と鳴いた。

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