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大嫌い
第21章 急行
彼はキョトンとして
「見張る?」
聞き返してきた。

「はい、ちょっと…手強いじゃじゃ馬なんで」

「はあ…でも強羅さんの助太刀は必要ないんですか?」

「大学名と柔道部に傷をつけるわけにはいきません。大丈夫です、僕も無茶はしません。何せ素人相手にケンカしたら、こっちは素手でも凶器を持っていると見なされちゃいますからね、上手く逃げますよ」

僕が笑ってみせると、彼も安心したように息を吐いた。


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