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第22章 歪む恋心

「ふざけやがって！」

単細胞のケーイチが強羅君に殴りかかる。

ぼくはケーイチが吹っ飛ばされる姿を想像したが、強羅君はただ突っ立っているだけで何もしなかった。

「は！何だよ、有段者だっていうからどんなに手強いのかと思ったのによォ」


強羅君の反撃を警戒して部屋の隅にいたイチタは、強羅君がケーイチに無抵抗で殴られているのを見て自分も参戦することにしたようだ。