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第26章 追跡者・由羽

唇を噛みしめて顔を真っ赤にした由羽を見ているうちに、裕太の心に一筋の光が射し込んだ。

「もしかして、お前、俺のこと好きなのか？」

「なッなに言ってるの、バカじゃない!?誰が裕太なんか」
由羽は分かりやすく動揺し、裕太の期待は嫌でも膨らむ。

「じゃあ、なんで俺と猪岡先生のこと気にするんだよ？俺のこと何とも思ってないなら、誰に告白しようとしたってそんなに気にしないよな？」