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第28章 実習最終日

「だから、この件で変な誤解をして彼女の実習評価を下げたりしないでください。お願いします」

今度は笹木に向かって深く頭を下げる。
花菜子はそんな竜雄を潤んだ瞳で見つめていた。


「しないわよ、そんな事！」

笹木は二人に椅子に座るよう促し、
「私もね、あんまり人のこと言えないのよ本当は」
そう言って花菜子にウィンクした。