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第30章 逃亡劇

それから花菜子は竜雄からのメールや電話を無視しまくった。

もっとも花菜子は拗ねる度にそんな感じなので竜雄も慣れていて、こういう時はしつこいと余計に意固地になるからと放置することにしている。

今回もあまり深刻に考えておらず、竜雄はディナーの招待状だけ届けておいた。

そうして二人はすれ違ったまま花菜子の誕生日を迎えた。