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第4章 七年前(翔子)

甘える愛娘に相好を崩し、
「美羽〜、ちょっと会わない間にまた可愛くなったなぁ」
岩雄は高い高いをする。


「あの…先生も来たし、僕、失礼しますね」

部屋の隅から聞こえた声で、岩雄はもう一人の存在に初めて気づいた。

「んん？なんでここに磐尾がいるんだ？」

「救急車を呼んで病院まで付き添ってくれたのよ。貴方からもお礼を言って？」