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大嫌い
第4章 七年前(翔子)
磐尾が帰ると、岩雄は美羽を膝に乗せて椅子に座り翔子の手を握る。

「大丈夫なのか?」

「ええ…病気じゃないもの」

「その、何だ、どっちだ?」

「いやね、まだ分からないわよ」

「そ、そうか、そうだな…今どのくらいなんだ?」

「11週に入ったところですって」

布団の上から自らの腹を撫でる翔子の手に、岩雄の手が重なった。




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