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第6章 磐尾(25)

「おい、待てって！話はまだ終わってねぇぞ」

「ついて来ないでってば！
しつこいわね」

男女の言い争う声が商店街に響き、そちらに目を向けると僕の母校の制服に身を包んだやたら綺麗な女の子がチャラそうな男に絡まれていた。

「やだって…言ってるでしょッ！」

「へぐッ」

何が起きたのか、僕には分からなかった。
男が女の子の腕を掴んだと思ったら、次の瞬間には彼の身体が地面に転がっていたのだ。