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蕩けるソルベ
第8章 二人の葛藤

尚君は私に上着を被せて、庇うように体を割り込ませる

「竜司、最近仕事熱心だもんな?」

「…だから何だよ」

「澪、お前に会えなくて毎日泣いてた」

「…」

そう、私は尚君の家で泣いてた。

こっそり泣いてた筈なのに…

尚君は私の頭をずっと眠るまで撫でてくれていた。

温かい言葉をくれた。

私の事を、仕事よりも

ううんどちらとも頑張ってくれた。
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