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異端視されし者~★なぜ、彼は逃亡者と化したのか!?
第6章 面会
を握る手を交代して、
キビキビとして、
廊下を歩いて行った。
点滴の瓶から伸びた管がしなりながら、
幸久の腕に刺さったまんま、
脇で揺らめいている。
612号室のドアが中から開いた。
女性の声で、
「中へ、どうぞ」
静かな美声に、車椅子の上でうなだれていた
幸久はピクリと、反応をした。
個室からは、ほんのりとした
除菌スプレーと花の香りが漂ってきた。
VIPルームに女島鶏魚病院医院長が、
先へ入ると個室から誰かが姿を見せた。
初めて見る女性が
幸久の座る車椅子へ近寄りながら、
「私は、今中昧華です。
翼さんの家庭教師ですよ…車椅子押しますわ。」
柔らかな物腰で幸久へ優しげな眼差しを向け、
小気味よく車椅子を押して
個室へ入っていった。
「やあ‥、まあ、黒石さん、こちらにどうぞ。」
ベッドには顔に包帯が巻かれた女性らしき
人が横たわっていた。
その傍には、
薄幸そうな看護師が
愛想笑いを浮かべいた。
「不本意なことだよ…。」
キビキビとして、
廊下を歩いて行った。
点滴の瓶から伸びた管がしなりながら、
幸久の腕に刺さったまんま、
脇で揺らめいている。
612号室のドアが中から開いた。
女性の声で、
「中へ、どうぞ」
静かな美声に、車椅子の上でうなだれていた
幸久はピクリと、反応をした。
個室からは、ほんのりとした
除菌スプレーと花の香りが漂ってきた。
VIPルームに女島鶏魚病院医院長が、
先へ入ると個室から誰かが姿を見せた。
初めて見る女性が
幸久の座る車椅子へ近寄りながら、
「私は、今中昧華です。
翼さんの家庭教師ですよ…車椅子押しますわ。」
柔らかな物腰で幸久へ優しげな眼差しを向け、
小気味よく車椅子を押して
個室へ入っていった。
「やあ‥、まあ、黒石さん、こちらにどうぞ。」
ベッドには顔に包帯が巻かれた女性らしき
人が横たわっていた。
その傍には、
薄幸そうな看護師が
愛想笑いを浮かべいた。
「不本意なことだよ…。」