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第2章 破壊

ガガガ－！バンッ！バフッン!!




ガガッ、バンッ！






明らかに、学校施設の床板下からと思われる、








耳元の鼓膜をつんざく爆発音が鳴り響いた。







職員室内が、失笑の声から怯える人間の声音に変わり、





本当に職員室から逃げ出した怯えきった、








ただの人間が群をなしていた。





普段から横柄な男性教師や部活動顧問担当教師が、








出入り口で、 古文担当教師を突き飛ばして、





引き戸を引きながら出て行った。






ジリリリッ!!
ジリリリッ!!








校舎周辺の火災警報機がけたたましく鳴り響いた。





バスンッ!!コゴッ!!






２度目の鈍い爆発音が、



女島翼の耳元に轟いた後、








「誰か、た…すけて、足が、あああ…動かない…」











床板へ倒れていた翼と同学年と思われる、








紺生地のブレザー姿が眩しい割に、





涙で表情を歪めた女の子が、






翼へ手を伸ばして、据えた煙りが充満する職員室の中、



助けを求めた。








「ほら、肩を貸すから、焦らないで、ゆっくりと起きて…名前は？」








翼のふっくらとした二の腕の感触と凛々しい声に、