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half. ~Sweet blood~
第1章 サヨナラと、出会い…


冷たい鉄の檻に入り
揺れる船に乗り向かう先は日本。


「お前等まだガキのくせに売られるんだろ?可哀想にな、でもまぁ、普通に暮らせねーならしょうがないか」


監視役の男は俺たちを
哀れみの表情で見つめる。
無造作に煙草を押し消すと彼は言う。


「死ねないってのもアレだな。まぁせいぜいいい奴らに買われたら少しはマシなのかもしれねーよ」


港に着きトラックに乗せられた俺たちが向かう先は、物好きが集まるオークション会場。ここで売られていく。


半分人間で半分vampireの血。肌は白く髪は金髪、目は深いブルー。皆10代と若く人形のようななりをしていた。




「さよなら」

一緒に来た奴らが言うんだ。
無表情で涙なんて流さない…
そしてそれぞれ連れていかれた。俺も買われ、そいつの屋敷に着いていく。



《half》俺たちはそう呼ばれる。


halfは買われてそれぞれの生活をするが、それは買う奴らによって変わっていく。


奴隷のように扱われ生きていく者。
見せ物として商売に使われる者。
または、捨てられる者。
なかには、幸せになれる者。



halfの数だけ生き方が違う。



俺を買った奴は…
数日で俺を殺そうとしたがな。


「買ってみたはいいがやはり気味悪いな」


そう言うと刃物を俺に向け迷わず刺した。


いててっ。
でもなぁ…


「俺死なねーよ」



傷は一瞬で塞がり血の一滴すら出ない。
回復能力は純人間の何倍もあるんだから。
痛覚はあるけど死なないんだよ。


そして俺は主に捨てたられた。



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