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half. ~Sweet blood~
第10章 偽りと、確かな気持ち…
「いってもいいよ」
腰を揺らしえぐるように突き上げる。
悲鳴に近い喘ぎ声は絶頂をしらせた。
「あっ、あぁぁ…や、や…あんっ…」
腹部に押し寄せる波、突き上げられる度に圧迫感を感じ、無意識に出てしまう声…俺が知らない俺みたいだった。でも、この感覚からは逃げられない…そこに意識が集中している…早く出してしまいたい。
「んっぁぁ、や…で…る…んっ」
ドロッとした体液は勢いよく飛び出し、シーツを汚した。やっと熱を吐き出せ、息を整えようとした時だった…再び摩擦が快感を生んだ。休む事なく揺らされる身体…もう無理だと思っていても、反応し始める下半身はムクムクと元気を取り戻そうとする。
「こ…ぅっ…あっん…むり、んっぁ…」
「次は一緒に…ね」
軋むベットの上、二人は達した。
ダランとか腕を降ろしたルシアは、瞼を持ち上げる力さえ残ってはいなかった。
「昂…てめー加減って知ってるかよ」
「知ってるけど、忘れてた」
「いい度胸だな」
行為が終わった後、普通なら甘いムードで愛を語るところだが…この二人には甘い雰囲気はなかった。
「でも、気持ちよかっただろ」
「知るか」
「ねぇ、ルシア好きだ」