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第1章 入学

「ねぇ尚哉ー一緒に帰ろー?」

「尚哉ー今日はわたしとデートしてぇ?」

『…』

ばかばかしい。

目の前を通っていく女の群の中に一人いる男

その男の前を何も考えず素通りする。

その男が、私を見て目を見開いた。

「…お前」

引かれそうになった腕を軽やかにかわす。

「…っ」

『触らないでちょうだい』

冷たく睨み付ける

「はぁ！?何この女！」

「尚哉はここの一番なのよ！?」

一番?

『笑わせる。』