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おこごと
第1章 紺青
今日の待ち合わせ場所は、最寄り駅から2駅の、急行も止まらない小さな駅のロータリーだ。
今、杏里は駅のトイレにいる。ゴツ、ゴツと肘やら背中やらを壁にぶつけながらも、なんとかワンピースに着替えると、大きめな紙袋に制服と鞄を突っ込む。
鏡を一瞥し、カツカツとヒールを響かせ、駅構内のロッカーへと向かう。
7時まで後10分。
ロッカーに紙袋をいれ、ロータリーへと走る。
若い杏里でも、はぁはぁ、と息があがる。
杏里は、ロータリーには行かず、ロータリーを見渡せる少し奥まった店先から止まっている何台もの車に目を向ける。
7時まで後5分。
杏里のバッグの中でブルブルと震えるスマホ。
メールは今日のお相手からだ。
「今着いたよ。」
杏里は、急いでメールを打つ。
「もうすぐ着きます。ごめんなさい。車何色ですか?」
「ブルーだよ。待ってるよ。」
直ぐに男から返信がくる。
今、杏里は駅のトイレにいる。ゴツ、ゴツと肘やら背中やらを壁にぶつけながらも、なんとかワンピースに着替えると、大きめな紙袋に制服と鞄を突っ込む。
鏡を一瞥し、カツカツとヒールを響かせ、駅構内のロッカーへと向かう。
7時まで後10分。
ロッカーに紙袋をいれ、ロータリーへと走る。
若い杏里でも、はぁはぁ、と息があがる。
杏里は、ロータリーには行かず、ロータリーを見渡せる少し奥まった店先から止まっている何台もの車に目を向ける。
7時まで後5分。
杏里のバッグの中でブルブルと震えるスマホ。
メールは今日のお相手からだ。
「今着いたよ。」
杏里は、急いでメールを打つ。
「もうすぐ着きます。ごめんなさい。車何色ですか?」
「ブルーだよ。待ってるよ。」
直ぐに男から返信がくる。